仮想・侍ジャパン選出!東京オリンピック2020編
2021年1月28日、事件は起きた。
ニューヨーク・ヤンキースからFAとなっていた田中将大選手が、古巣の東北楽天ゴールデンイーグルスとの契約を発表したのだ。
あのヤンキースで7年間、エース格として活躍した、現役バリバリのメジャーリーガーであり、スター選手でもある田中選手の帰還に仙台だけでなく、日本中が歓喜した日だったであろう。
そして田中選手がNPBに入団したことによって、ある一つの事が頭に思い浮かんだ。そう、東京オリンピックだ。
メジャーリーガーの参加は認められていないオリンピックだが、NPBに移籍したことにより、出場が可能となったのだ。
本来ならば昨年終わっていたオリンピック。1年延期されたことにより、田中選手が侍ジャパンにも帰ってくる可能性が出てきたのだ(順当にいけば選出は確実だろう。)ワールドシリーズに出ることは叶わなかったものの、MLBで数々の修羅場をくぐってきた彼ならば、経験値という意味でも侍ジャパンの大きな戦力になってくれるだろう。
そんな大きな戦力を手に入れ、オールプロで初の金メダルを目指す侍ジャパン。オリンピックの開催自体はまだ不透明だが、開催が決まった時、どのようなメンバーになるのか。今から2021年シーズンの活躍予想や個人的な期待も含めた、俺・侍ジャパンを選考していきたい。
スラッシュライン
- 投手( 防御率/WHIP/K/BB)
- 野手(打率/OPS/RC27)
データは「プロ野球データFreak」さんのサイトを参照させていただきました。(プロ野球データFreak)
投手陣
投手陣は基本的にランナーをあまり出さず、奪三振能力の高い選手を中心に選んだ。地元開催で慣れ親しんだ球場とはいえ、国際大会は何が起こるか分からない。グラウンドに打球が転がれば、「エラーする」というリスクは少なからず発生する。そのため、三振を取れる投手を多めに選出している。
先発
- 菅野智之(読売)1.97/0.89/5.24
- 大野雄大(中日)1.82/0.87/6.43
- 千賀滉大(福岡ソフトバンク)2.16/1.21/2.61
- 山本由伸(オリックス)2.20/0.94/4.30
- 田中将大(東北楽天)3.56/1.17/5.50(MLB)
先発は菅野、大野、千賀、山本と、今や日本を代表する4人。好みの問題はあるだろうが、異論はさほどないはずだ。そこにメジャー帰りの田中が入る。千賀は四球がやや多く、K/BBは2.61と決して数値としては高くないが、奪三振率11.08に加え、メジャーでもあまりない「お化けフォーク」とも評されるタテの変化球は、そう簡単には打たれないだろう。
山本は試合展開や大会の終盤には、切り札的ポジションで8,9回を任せてみても面白い。
WHIPとK/BBは、沢村賞を獲得した中日大野と同水準であったロッテの二木は、田中の帰国により無念の選外。
中継ぎ
- 高橋礼(福岡ソフトバンク)2.65/1.29/1.21
- 嘉弥真新也(福岡ソフトバンク)2.10/0.93/3.30
- 平良海馬(埼玉西武)1.87/0.96/2.14
中継ぎは三振の取れる平良、アンダースローの高橋、対左のスペシャリスト嘉弥真とバリエーションを揃えた。ただオリンピックのルールがワンポイント起用にどう対応するのかが不透明なので、ルール次第で嘉弥真を外す可能性も出てくる。高橋は先発が早いイニングで交代した際の、ロングリリーフも可能だろう。
クローザー
- 石山泰稚(東京ヤクルト)2.01/1.19/5.27
- 松井裕樹(東北楽天)3.18/1.24/2.93
クローザーは2枚。1人は意外かもしれないがヤクルトの石山を選出した。ヤクルトは投手陣が薄いチームだが、石山はWHIP1.19、K/BB5.27と、他のリリーフ投手と比べても遜色はない上、K/BBはクローザーの中でもトップクラスだ。それにシーズン途中にリリーフに戻り復活した、松井裕樹をクローザーとして据えたい。
野手陣
基本的には一芸型より、走攻守の揃ったバランス型の選手を選出している。また、ロースターが24人と少ないため、有事に備え複数ポジション守れる選手を重視した。その時の調子によりスタメンを入れ替えても、攻守ともに大きな差は出ないはずだ。
捕手
- 会澤翼(広島東洋).266/.774/5.16
- 甲斐拓也(福岡ソフトバンク).211/.694/3.66
- 森友哉(埼玉西武).251/.705/4.32
捕手には「打の森」「守の甲斐」そして「総合力の会澤」を選んだ。森は代打としての起用も考えられ、基本的には先発投手のリーグに合わせ、甲斐・会澤が軸になってくるだろうか。
内野手
- 岡本和真(読売).275/.907/6.93
- 坂本勇人(読売).289/.879/6.83
- 菊池涼介(広島東洋).271/.757/4.70
- 山田哲人(東京ヤクルト).254/.766/5.15
- 村上宗隆(東京ヤクルト).307/1.012/9.05
- 鈴木大地(東北楽天).295/.744/4.65
- 源田壮亮(埼玉西武).270/.656/3.78
内野にはポジションや左右の兼ね合いもあり、選考がかなり難しかったが、このようになった。両コーナーは複数守れる岡本、村上を選出し、一塁やDHが主戦となりつつある浅村や山川は泣く泣く選外とした。村上は1年目に2軍で17盗塁、2020年にもサイクルスチールを達成するなど、足も使える。二塁、遊撃には菊池、坂本をメインに源田がバックアップする。山田は調子が良ければスタメンで使いたいが、代打・代走の切り札として起用する。鈴木大地はユーティリティーで、打線の中でもセットアップを任せられる選手として選出。
外野手
- 柳田悠岐(福岡ソフトバンク).342/1.071/10.88
- 荻野貴司(千葉ロッテ).291/.759/5.74
- 吉田正尚(オリックス).350/.966/9.23
- 鈴木誠也(広島東洋).300/.953/7.67
外野には柳田、吉田、鈴木誠也と、ビッグ3ともいえる選手は当確。残りの1枠をロッテ荻野を選んだ。ベテランでケガの多い選手だが、健康ならば球界トップクラスの能力を持ち、率も残し足も使える選手なので、流れを変えたい場面など、重要な局面で仕事が出来る選手だと感じる。「健康体」を条件に選出したい。
編集後記
このようなメンバーを個人的には選出したが、これだけ選手が豊富にそろっているので、選ぶ好みで変わってくると思うが、コアプレイヤーはしっかり押さえたつもりだ。
まだまだ開催が不透明だが、競技が行われる際は兎にも角にも、健康体で試合を終えること。それが最重要だと思うので、選手の皆さまには無理なく、かつ全力でプレーしていただき、世界トップレベルの力を見せて欲しい。
皆さんの考える侍ジャパンはどうでしょうか?
オリンピックまであと数か月。皆さんもぜひ、ご自身で侍ジャパンを選出してみてください!実際にどの選手が選考されるのか、自分とどう違うか、ワクワクしながら待つのも楽しいと思います!
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